スティーブ・ジョブズと膵臓 映画「君の膵臓を食べたい」

ネタバレあり!

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2人が初デートをした太宰府天満宮

 

映画のCMを見たとき、「いま、会いにゆきます」のサントラと似た感じの音楽が使われているなと感じこの映画「君の膵臓を食べたい」に興味を持ちました。調べてみると同じ松谷卓が映画音楽を担当していました。ピアノのメロディがとても素敵で好きな音楽家の一人です。物語も最愛の人が亡くなった後、残した日記を読み返し、相手の気持ち等の真相を知ることになるエピソードが双方の映画で似ていて面白かった。

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ヒロインが死ぬまでにしたい事の一つ 博多ラーメンを食べる事

 

ヒロインには浜辺美波を起用していました。透明感のある素敵なタレントだと思います。やはりドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の「めんま」役を観た影響が大きいのでしょう。その後、「無痛〜診える眼〜」でも観ましたが、心に闇を抱える対照的な役を演じていて演技の幅を感じさせました。日清食品カップヌードルのCM「魔女の宅急便」でキキの声役をやっていたとは驚きです。広瀬すずかと思っていました。映画「亜人」への出演が決まっているようですし、今後も成長を観る事ができそうで楽しみです。

 

膵臓、沈黙の臓器。

膵臓の病と聞くと、いつもアップル創業者スティーブ・ジョブズの名を思い出します。経営者のカリスマ、偉大なるマーケターを死に追いやった病として膵臓癌を思い出すのです。もうあと10年、これからIoTが益々進展するこの時に生きていてほしかったと願う一人です。

「君の膵臓を食べたい」のヒロインも膵臓の病により余命を宣告された人物です。病と闘うといった雰囲気ではなく、病気になった事を受け止め淡々と生きていくといった風情でした。そうした病との向き合い方はジョブズと似ていると感じました。

しかしながら、映画の中でヒロイン山内桜良は誰も明日の生き死には分からない、だから今日を精一杯生きる事が大切なのだと語ります。スティーブ・ジョブズもスタンフォード大学卒業式での有名な式辞において同じことを語っています。

「もし今日が最後の日でも、いまの仕事を続けるか?何日もNOの答えが続く様であれば何かを変えなければならない」「自分が間もなく死ぬということを認識しておくことは人生で大きな選択をする際に助けとなる」等です。

膵臓の件、死生観、もうこうして見てみると、作者はスティーブ・ジョブズの生き方、スピーチに構想を得てこの小説「君の膵臓を食べたい」を書いたとしか思えなくなります。小説のごとく、住野よるはスティーブ・ジョブズの膵臓を食べたのではないか。それによりジョブズの魂が住野よるに宿りこの物語をかかせたのではないか、とさえ思えてくるのです。

 

「君の膵臓を食べたい」はスティーブ・ジョブズのスピーチを聞いた時に感じた気概を思い出させてくれた素敵な映画でした。

「Stay Hungry、Stay Foolish」(ハングリーであれ、愚か者であれ)

スティーブ・ジョブズに着想を得たと僕が一人合点している映画に浜辺美波がヒロインとして出ている事と、「Hungry?」を掲げる日清のCMに浜辺美波が起用されている事は「点と点でつながっている」とみることはうがち過ぎだろうか?(^_^)

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